研究成果の概要 |
「アルミニウムなどの金属を配位子として用いる」という発想のもと,独自に設計した鋳型配位子を用いることで,13族金属(Al, Ga, In)と10族や9族(Pd, Ir, Rh)金属間結合を持つ二核錯体の効率的かつ系統的な合成法を確立した。また,これら13族金属配位子が発揮する特異な触媒機能を探求した結果,Al-Pd錯体が不活性分子である二酸化炭素のヒドロシリル化反応において世界最高の触媒活性(TOF = 19300 h-1, rt, 1 atm)を示すことや,Ga-Rh錯体がニトリルの効率的かつ化学選択的ヒドロシリル化反応を起こすことなどを明らかにした。
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