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2021 年度 研究成果報告書

ジピリン金属錯体分子科学・低次元系の新展開:高次光機能の開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03028
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 無機化学
研究機関東北大学 (2019, 2021)
京都大学 (2018)
東京大学 (2017)

研究代表者

坂本 良太  東北大学, 理学研究科, 教授 (80453843)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードジピリン / 亜鉛 / 金属錯体 / 光物性
研究成果の概要

ジピリンは2つのピロール環がメチンにより連結された平面分子である.発達したπ電子系と1π-π*遷移に基づく強い光吸収を特徴とする.脱プロトン化により1価の二座アニオン性配位子として機能し,様々な金属イオンと自発的に錯形成しビス(ジピリナト)金属(II)錯体などの中性錯体を生成する.本研究ではらせん構造・非対称構造を有するジピリン金属錯体ナノワイヤを合成した.前者では円偏光発光の増強に成功した.一方,後者においては光電変換波長の拡張を達成するとともに,発光量子収率の増大,ワイヤ内高速励起子移動の存在とその実証の新規方法論を発見・提案した.

自由記述の分野

金属錯体

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題では,ジピリン金属ナノワイヤを用いた独創的・革新的な光機能性分子・ナノ材料を創製した.具体的には,応用面・社会面からの要請も大きい円偏光発光(CPL)および光電変換能を有するナノワイヤを構築した.CPL物質は3次元ディスプレイ・セキュリティーペイント・光通信など,次世代の高度光材料として期待される.一方,光電変換はエネルギー問題解決の有力な解決策の一つに数えられている.今後の社会実装が期待される成果を得た.学術的には,ワイヤ内励起子移動の新しい実証法を提案した点に重要性が存在する.

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公開日: 2023-01-30  

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