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2020 年度 研究成果報告書

保護基を用いない高原子効率のマイクロフローペプチド鎖伸長法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03053
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 合成化学
研究機関名古屋大学 (2020)
東京工業大学 (2017-2019)

研究代表者

布施 新一郎  名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (00505844)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードペプチド / 無保護アミノ酸 / マイクロフロー / 機械学習
研究成果の概要

最も汎用されているペプチドの合成法は、1)保護アミノ酸の連結、2)保護基の除去の繰り返し操作からなる。すなわち、ペプチド合成の全工程の半分は脱保護工程が占め、しかも保護基に由来する廃棄物量も多い。本研究では、短工程で廃棄物の少ないペプチド合成の実現を目指し、無保護アミノ酸の連結手法の開発を目指した。検討の結果、安価で高活性な反応剤を用いて良好な収率でアミノ酸を連結することに成功した。通常高活性な反応剤を用いる手法では副反応の抑制が困難であるが、微小な流路を反応場とするマイクロフロー法合成法の特長である、精密な反応時間、反応温度制御により副反応の抑制に成功した。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ペプチド医薬品はこれまで創薬の主役であった低分子医薬品、近年脚光を浴びている抗体医薬品の双方の長所を併せもつと期待されていることから重要性がましており、その低コストでクリーンな生産法の開発は重要な課題となっている。本研究で開発した手法は、スケールアップ合成に適するマイクロフロー合成法を駆使したものであり、ペプチドの低コストで廃棄物の少ない生産法開発につながる社会的意義の大きい成果である。また、研究の過程で、機械学習による反応成績予測を試みた際に、ペプチド合成において大きな課題の一つである副反応(ラセミ化・エピメリ化)について新たな機構の存在が示唆された。これは学術的にも重要な成果といえる。

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公開日: 2022-01-27  

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