研究課題
Aspリッチタグを用いたリアクティブタグ法の開発においては、金ナノ粒子とラベル化分子を直接コンジュゲートさせたプローブを作製、これを用いて細胞表層に発現させた受容体タンパク質のラベル化に成功した。本プローブを用いたラベル化効率は、従来からの抗体を用いた免疫電験法よりも高いラベル化効率を持つことを証明することができた。また、ブラジキニン受容体クラスターの電子顕微鏡イメージングにも成功した。これらの新しいデータを含めた成果を論文としてまとめて発表することができた。また、マウス脳内に発現させたタグ導入タンパク質のラベル化については、クリック反応による金ナノ粒子修飾を目指して組織透過性に優れたアジド型プローブを用いたラベル化研究を新たに開始した。本プローブを合成後にオーストリアISTの重本研において反応条件の検討を行っている段階にある。ヒスタグリアクティブタグの開発においては、プローブ分子を新たに合成して重本研に送付、現在、細胞表層の受容体タンパク質のラベル化について種々の検討を進めている段階にある。一方でヒスタグリアクティブタグの細胞表層での非特異反応についてケミカルプロテオミクスの手法を用いて評価を行うことを目的とした研究に新たに着手した。本年度は、非特異ラベル化された膜タンパク質のゲル電気泳動による評価、非特異ラベル化された膜タンパクの濃縮方法について検討を行った。本研究で得た成果は、電子顕微鏡解析はじめとする様々なケミカルラベル化のタンパク質機能解析応用について重要な知見を与えると期待できる。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Peptide Newsletter Japan
巻: 116 ページ: 1-4
iScience
巻: 22 ページ: 256-268
10.1016/j.isci.2019.11.025
http://bunseki.phar.kyushu-u.ac.jp