硫化鉛半導体量子ドットを精密合成し、粒径およびエネルギーギャップの任意制御に成功した。太陽電池での高い開放端電圧のための、高い最低励起三重項準位T1を有する有機SF材料を開発した。アセン骨格に依らない分子設計により、従来テトラセンの1.2 eVを大きく越え、S1 > 2 T1を満たすT1 = 1.38 eVの可能性を提示した。太陽電池応用において、量子ドットの配列制御は電荷輸送・励起子拡散・励起子閉じ込め等に極めて重要である。サイズを5 nm以下で制御した硫化鉛半導体量子ドットを合成し、溶液での自己集合的プロセスにより、1次元直線上に量子ドットを規則的に配列させる事に成功した。
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