ミクロ相分離構造とそれぞれの相中の物理架橋点濃度に基づく高靭性材料を得るためのユニバーサルな分子デザインを創出した。具体的には、PH-b-P(N-r-H)-b-PH型およびP(M-r-H)-b-P(N-r-H)-b-P(M-r-H)型のトリブロック共重合体(ここで、Hは水素結合性部位を有するモノマー、Nは柔軟で物理架橋を形成しないモノマー、Mは剛直で物理架橋を形成しないモノマー)について、その組成やブロック長、利用する水素結合の影響の検討し、高靭化機構を解明して、目的を達成した。加えて、研究の過程で見出したビシナルジオールの特異的で強い物理架橋点としての作用機構も明らかにした。
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