シクロデキストリン(CD)の分子認識と置換基を修飾可能な特徴を利用して、簡便にCDを有する分離膜を作製する手法を開発した。γ-CDの水酸基をアセチル化することで(PAcγCD)、エチルアクリレート(EA)に溶解し、バルク重合によりCDを含む分離膜を得た(CD membrane (BP)。CDを含まないPEA膜は環境汚染物質であるビスフェノールA (BPA)をほとんど吸着しなかったのに対し、CD membrane (BP)はBPAを吸着した。バルク重合可能なCDを作製することによって、環境汚染物質を水中から分離する膜を簡便に作成することに成功した。
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