研究課題
基盤研究(B)
本研究において、数百ナノメートルの真空隙間を隔て向い合せたナノサイズピラーアレイ構造表面間のふく射エネルギー輸送がピラー高さにより波長選択的に黒体表面間ふく射輸送をおよそ100倍程度上回ることが明らかにされた。さらにナノサイズのフィッシュネット状電極と薄膜半導体を組合わせた波長選択光電池を製作し、これにピラー構造放射体を向い合せた波長選択近接場光発電システムの足掛かりを構築した。
熱工学
ナノサイズのピラー構造表面放射体や、ナノサイズのグリッド状表面電極と薄膜半導体を組合わせた光電池により、発電に有効な波長のみを近接場光により輸送し、黒体面間の伝播光によるエネルギー輸送を大きく上回る発電システムの足掛かりが構築できた成果は意義深い。