圧電材料を強力超音波デバイスに応用するには、現在一般的に用いられている線形定数評価では不十分であり、非線形性が重要な指標となる。このような研究背景において、等価回路上で誘電率や力係数は線形として扱い、コンプライアンスや損失係数が応力に対する非線形性を持つことを見出した。 この知見をもとに、(1)圧電材料のハイパワー特性評価法の確立と、(2)ランジュバン振動子の非線形振動解析、(3)小型超音波モータへの応用を実施することにより、本研究で目標とした非線形圧電振動評価法の確立と小型強力超音波デバイスへの応用についての成果を得ることができた。
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