研究課題
ウェアラブル運動知覚統合システムを開発し,運動機能,感覚機能の向上に対して,その効果を評価することを目的として,次の課題に取り組み,それぞれ成果を上げた.(1) 筋シナジーに基づく間接的運動教示インタフェース:骨盤底筋群と腹横筋の筋シナジー関係に基づいて,腹横筋の収縮活動をモニターに表示し,骨盤底筋群の活動として知覚させて,指示した筋収縮量に随意的に骨盤底筋群を収縮させる間接的運動教示インタフェースを構築した.被験者実験により,従来の直接的バイオフィードバックと同様の骨盤底筋活動の運動知覚を得られることを示し,骨盤底筋トレーニングに有用な手法を開発した.(2) 力触覚刺激によるウェアラブル運動知覚インタフェース:上記(1)の視覚によるバイオフィードバックトレーニングの簡略化を目指し,腹横筋に突起物を押し付け,筋収縮に伴う筋硬さ変化を力触覚により知覚するウェアラブル間接的運動教示インタフェースを開発した.(3) 運動教示を取り入れたトレーニングプログラム設計:骨盤形状を2方向のレントゲン画像から計測し,骨盤姿勢を歩容から推定する,骨盤形状・姿勢の個人同定法を構築した.男女被験者の骨盤をMRI撮像して,提案手法の有効性を確認した.この成果を英文学術誌に掲載している.さらに,姿勢変化時の骨盤底筋群の活動を男女被験者で計測し,骨盤形状を個人同定した筋骨格動力学モデルで算出した筋活動と比較し,骨盤底筋群トレーニングのための最適姿勢の算出が可能であることを示し,個別のトレーニングプログラム設計の基礎構築を行った.以上の成果を学術誌,国際会議,国内講演会にて発表した.
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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バイオメカニズム
巻: 25 ページ: 113-124
Transactions of the Society of Instrument and Control Engineers
巻: 55 ページ: 683~691
10.9746/sicetr.55.683