短中距離光通信での直接変調レーザへの要求に対応するため、1.3ミクロン帯トランジスタレーザの光出力・発振スペクトル・変調帯域を制御する手法を確立することで、高い機能を合わせ持つ光通信デバイスを実現することを目的とし研究を行った。まず、複雑な特性実測データと一致するような理論計算を実現した。これを利用することによりトランジスタレーザの設計指針を明らかにした。次に実際の作製において、電気帯域の向上と放熱特性の向上を目標として電極構造を新たに提案し、それを導入したトランジスタレーザで、世界最高発振温度となる95度で動作するデバイスを実現した。また、安定した小信号特性を得ることに成功した。
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