研究課題/領域番号 |
17H03276
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
長谷川 英之 富山大学, 学術研究部工学系, 教授 (00344698)
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研究分担者 |
西條 芳文 東北大学, 医工学研究科, 教授 (00292277)
梅村 晋一郎 東北大学, 医工学研究科, 学術研究員 (20402787)
長岡 亮 富山大学, 学術研究部工学系, 特命助教 (60781648)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 超音波 / 積層振動子 / 高速イメージング |
研究成果の概要 |
循環器系疾患は我が国の死因の実に3 割近くを占める.動的な器官である循環器の機能診断には動態計測が必須であり,特に心臓は急激な動きを呈することからその動態解析には高い時間分解能が必要である.しかし,従来の超音波診断装置の撮像速度は秒間30枚程度と,その循環動態と高精度に計測するには不十分である.本研究では,秒間5,000枚以上の撮像速度を可能とする超高速超音波イメージングにより心臓内血流動態の定性的観察および血流速度の定量評価を実現する手法を開発した.また,更なる高コントラスト化に有用な高調波モードを導入するための積層型振動子を配列した新規超音波プローブに関する基礎的検討を行った.
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自由記述の分野 |
医用超音波工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来,心臓内血流の定性的観察には造影剤の導入が必要であったが,超高速超音波イメージングにより造影剤の導入を要さずに血流の観察が可能となると同時に従来は推定が困難であった血流ベクトルの定量評価も可能となった.また,高調波イメージングを行う場合,従来はパルスインバージョン法を用いるために2回の送受信が必要であり時間分解能が劣化するが,開発した積層型振動子で送受信を行う場合にはパルスインバージョンを行わずに高調波を取り出すことが可能であり,時間分解能を劣化させずにイメージングを行うことができる.
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