研究課題/領域番号 |
17H03302
|
研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
豊田 浩史 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (90272864)
|
研究分担者 |
杉本 光隆 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (50196755)
原 忠 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (80407874)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 液状化 / 年代効果 / せん断波速度 / 三軸試験 / 砂質土 / 原位置試験 |
研究実績の概要 |
室内試験として,長期間圧密した砂供試体に対して静的貫入試験を行った.これまで,繰返し非排水三軸試験(液状化試験)では,明確に圧密時間による液状化強度の増加が見られた.しかしながら,静的貫入試験では,若干微増しているように見える程度の増加であった.これは,ベンダーエレメントや微小局所ひずみ試験による初期せん断剛性率が,ほとんど時間効果を示さなかったことに似ている.これらの結果より,貫入抵抗,つまりはせん断強さには,砂の年代効果は反映されにくい(液状化強度と比べて)特性があることがわかった. 原位置地盤調査においては,2011 年東北地方太平洋沖地震の液状化被災地(浦安市の今川団地,高洲中央公園,墓地公園)において,表面波探査(MASW)を実施した.得られたせん断波速度分布を,2011年の結果と比較すると,大きく変化する傾向は見られなかった.今後,数値的な評価に取り組むが,室内試験で得られた,初期せん断剛性率は,年代効果に鈍感であるという結果と整合している. さらに,原位置地盤調査においては,2010 年ニュージーランドDarfield による,液状化被災地(Avonside,Dallington,Bexley,Kaiapoi)において,スウェーデン式サウンディング試験を実施した.2010年,2018年,2020年と3回データを取ったことになる.これらの結果を,換算N値用いて比較したところ,2018年と2020年は非常によい一致を示した.2010年との比較により,3m以深で,N値が大きくなった箇所が複数箇所あった.これは,クライストチャーチが2010年から2011年の間に,繰返し液状化被害に見舞われ.地盤が高密度化したことが考えられる.それ以外の箇所では,増加傾向はほとんど見られず,室内静的貫入試験の結果と整合している.
|
現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|