研究実績の概要 |
脳ドックを受診した健常者1070名を対象に,危険運転行動のアンケート調査を行い3型に分類(Illegal, Aggressive, Irritable)した. Illegal型では, lt.precentral. rt.insular, lt.lat.occipitalを, Aggressive型では,rt. Linguinal, rt.caudate, lt.putamen.を, Irritable型では, lt.accumbens, lt.tarns.temporal. rt.caudate, rt.inguinal. lt.parahippocampal, lt.linguinal, lt.thalamus, lt.supramarginal, lt.inf.temmporal, rt.entorhibnal, rt.lat.occipitalを各々有意に関連する脳部位として同定した. 健常高齢ドライバー92名を対象に, 高齢者講習と同等の実車走行コースを運転し,教官やドライブングレコーダーによる安全運転行動評価を行うと,脳萎縮度や白質病変グレードで評価される加齢脳では加齢度が高いほど安全運転行動評価が低いことが示された. 健常高齢者24名に, VR(virtual reality)ゴーグルを装着させてドライビングシミレータ上での直線コースを運転操作しブレーキ反応を測定すると, 白質病変グレードが高い群は低い群と比べて反応時間が長くなる(ブレーキ反応っが遅れる)ことが示された. 危険運転行動には脳部位の特徴量が存在することが示唆された. また,高齢ドライバーの安全運転指導にはVR活用の可能性が示唆された。
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