研究課題/領域番号 |
17H03356
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50293494)
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研究分担者 |
三田村 輝章 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10406027)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (20345383)
金澤 伸浩 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (40315619)
白石 靖幸 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50302633)
篠原 直秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 安全科学研究部門, 主任研究員 (50415692)
坂口 淳 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (90300079)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ダンプネス / 住宅 / 健康影響 / 室内環境 / リスクマネジメント |
研究実績の概要 |
本年度は以下の2点に取り組んだ。 (1)ダンプネスの主観評価と物理環境データ取得のための全国調査 ダンプネスの室内環境の解明が可能なよう,インターネットを通じた全国調査を実施した。アンケート調査は,全国の戸建住宅500世帯を対象とし,居住者の主観評価を用いた包括的なダンプネスの程度を評価するとともに,アレルギー性症状の有無を尋ねた。また,リスクリテラシーに対する認知度を測るために,結露やカビの健康影響に対する尺度を設定した。リスク認識が高いほど,症状の有症率が高い傾向が見られ,今後のリスクマネジメントを構築するための有益の情報が得られた。また,既に構築している調査プロトコールに習って訪問調査を実施し,各種物理量を得た。 (2)DNA解析技術を用いた真菌汚染の評価 調査により取得した床ダストをDNA解析し真菌汚染を評価した。従来の培養法では検出できない菌種の存在が明らかとなり,ダンプネスの程度との関連性も強いことを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたアンケート調査ならびに実測調査を実施することができた。また,DNA解析による真菌叢分析も実施している。リスクマネジメントの構築に必要なデータを得るための調査フレームについては検討段階であるが,次年度に繋がる結果を得ている。
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今後の研究の推進方策 |
ダンプネスと健康影響との因果関係を明確にするための調査データ並びに統計分析を継続するとともに,リスクマネジメントの構築に必要なリスクリテラシーの認知度を測る調査フレームを構築する。
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