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2017 年度 実績報告書

文化と景観およびその保護手法の研究-農業景観・里地里山景観の保全管理の課題

研究課題

研究課題/領域番号 17H03371
研究機関筑波大学

研究代表者

稲葉 信子  筑波大学, 芸術系, 教授 (20356273)

研究分担者 斎藤 英俊  京都女子大学, 家政学部, 教授 (30271589)
平賀 あまな  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特任准教授 (90436270)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード文化的景観 / 農業景観 / 世界遺産 / 持続可能な開発 / SATOYAMAイニシアチブ
研究実績の概要

1.国際機関による農業景観の保全にかかる施策の調査:ユネスコの世界遺産条約やMAB 計画、ICCROMの自然と文化の連携に関する各種プログラム、FAO(国連食糧農業機関)が行うGIAHSプログラムなど、農業景観・里地里山景観の保全に関連する施策についてインタビューや文献調査による情報収集を行った。これら地域を定めずに事業を行っている国際機関について、制度の目的、選定すなわち価値づけの方法、支援施策の有無や程度とその内容、国際機関相互の連携の有無、あるいは競合の問題点などについて調査を行った。
2.欧州の主要国の施策及び主要な農業景観の保全管理の状況調査:上記国際機関の施策調査に並行して、農業景観・里地里山景観の保全について注目される施策を展開しているフランスおよびイタリアの施策及び事例(シャンパーニュ地方他)について調査を実施した。特に農業遺産の保全に伴う各種問題点への取り組みの有無、すなわち異なった目的のもとに制度が重複する農業遺産の問題点、例えば農業の維持・振興にかかる各種課題への配慮がどのようになされているのか、その有無と程度について重点的に明らかにすることに務めた。
3.農業景観・里地里山景観の保全に関する文献調査及び国内比較調査:本研究の基礎資料として必要となる農業景観・里地里山景観の施策、保全管理に関する文献調査を行った。また国内の農業景観について比較研究のための事例調査(京都府内漁村景観・熊本県内草地景観)を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

農業景観・里地里山景観の保全に係る国際機関の施策に関する情報収集は、おおむね順調に進展している。
各国調査についてフランスとイタリアを終了し、これもおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

国際機関の施策調査に関して平成30年度は、IUCN、欧州連合及び欧州評議会に関する調査を行うとともに、平成29年度に行ったユネスコ、ICCROM、FAOの補足調査を継続する。
各国調査について対象をオランダ、スイス等について行い、平成31年度に予定している非欧州圏の調査に継続する予備調査を行う。
農業景観・里地里山景観の保全に関する情報収集を着実に継続していく。

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公開日: 2018-12-17  

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