研究課題
基盤研究(B)
BNT-BT-BMT-BF系セラミックスを通常固相法を用いて作製する際に、出発原料を変化させ、出発原料による欠陥濃度の変化とそれによる圧電特性について検討した。その結果、11BNT-23BT-2BMT-64BF組成近傍において疑立方晶系の結晶構造であるにも関わらず、明確な強誘電特性を示し、かつ大きな圧電性を確認することができた。そこでこの化学組成を中心に組成探索を更に実施した結果、11BNT-23BT-2BMT-64BFにおいて圧電特性が最大になることを見出した。
電子セラミックス全般
本研究ではナノドメイン(10nm以下)をマトリックスとし、島状のマクロドメイン(200nm程度)をナノドメインマトリックス中に均一に分散させることで高いTC(450℃)と分極処理を満足しつつ、800pC/Nを超える高い圧電d33定数を有する巨大圧電材料を創成できた。この点に学術的な意義があると考えている。これにより環境に優しい発電・医療・ロボット用アクチュエータ等を実現でき、この点に社会的な意義があると考えている。