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2019 年度 実績報告書

高易動度界面を有するマルテンサイト合金の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H03405
研究機関東北大学

研究代表者

大森 俊洋  東北大学, 工学研究科, 准教授 (60451530)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードマルテンサイト変態 / 界面 / 形状記憶合金 / 超弾性合金 / 制振合金
研究実績の概要

主にCu-Al-Mn合金を用い、制振特性の評価と特性向上に関する研究を実施した。マルテンサイト相中に存在する高減衰能を担い得る界面として、マルテンサイトバリアント界面とバリアント内の格子不変変形として導入されるナノ双晶がある。そこで、バリアント界面の分率を変化させた試料を作製して減衰特性の評価を行ったところ、バリアント界面が減少すると減衰特性が低下した。このことから、バリアント界面が高減衰能を担っていると考えられる。そこで、バリアント界面の異動度を高めるため、予歪により優先バリアントを生成させることを試みた。その結果、適度な加工は減衰能が上昇することがわかった。過度の加工は転位などの欠陥によりバリアントの異動度が低下して減衰能が低下すると考えられる。さらに、集合組織の制御により結晶粒間の拘束力を低減させ、減衰特性の向上を試みた。加工と熱処理方法の工夫により再結晶集合組織を形成させ、切り出し方向を変えることでいくつかの方位に対する減衰能を調査した。その結果、変態歪量が大きな方位に対して減衰能が高くなる傾向があることがわかった。機械的性質を評価したところ、引っ張り強さと減衰能にはトレードオフの関係があった。そこで、強度を上昇させるために第二相をピン止め粒子として用いることで結晶粒の微細化を行った。集合組織制御と結晶粒微細化の組み合わせにより、減衰能を大きく低下させることなく強度を上昇させることができた。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Orientation Dependence of Superelasticity and Stress Hysteresis in Cu?Al?Mn Alloy2020

    • 著者名/発表者名
      Omori Toshihiro、Kawata Shingo、Kainuma Ryosuke
    • 雑誌名

      MATERIALS TRANSACTIONS

      巻: 61 ページ: 55~60

    • DOI

      10.2320/matertrans.MT-MJ2019008

    • 査読あり
  • [学会発表] Fe-Mn-Al基合金におけるマルテンサイト変態の熱力学解析2020

    • 著者名/発表者名
      大森俊洋
    • 学会等名
      日本鉄鋼協会第179回春季講演大会
  • [学会発表] Abonrmal grain growth induced by phase transformation2020

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Omori, Ryosuke Kainuma
    • 学会等名
      日本金属学会2020年春期講演大会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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