研究課題/領域番号 |
17H03413
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
三浦 博己 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30219589)
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研究分担者 |
小林 正和 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20378243)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | マグネシウム合金 / 高強度 / 多軸鍛造 / 非希土類元素 / 組織制御 |
研究実績の概要 |
市販熱間押出AZ系Mg合金に対し、降温多軸鍛造(MDF)後に冷間MDFを施した。降温MDFにより、冷間MDF中の割れが著しく抑制され、歩留まりが格段に向上した。これは降温MDFによる組織均一微細化による熱間押出材中の欠陥の消失と関係していると考えられた。 組織を観察すると、降温多軸鍛造(MDF)と冷間MDFの組み合わせプロセスにより組織は均一微細化したものの、冷間MDF材では高密度に発生した変形双晶の密度は減少した。そのため、組み合わせプロセスの温度や各MDFの累積ひずみによって、組織そのものが大きく変わることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
降温MDFと冷間MDFの組み合わせプロセス、温間MDFのみ、冷間MDFのみを施したAZ系Mg合金試料を作製し、その組織を観察した。
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今後の研究の推進方策 |
それぞれのプロセスで作製したMg合金の微視組織と機械的性質を詳細に調査する。その場合、降温MDFの鍛造パス回数と冷間MDFのパス回数を変化させ、同一累積ひずみでの組織と機械的特性の違いを調査する。また、様々なMg合金系に対して同様に調査を行い、結晶粒超微細化と機械的特性の関係を調査し、超高強度化を図る。
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