研究成果の概要 |
本研究では、カソードルミネッセンス(CL)法を用いて、鉄鋼中の非金属介在物を迅速に識別する手法および耐熱鋼の酸化スケールの同定、形状観察、膜厚測定を非破壊で測定する手法の確立を目指した。走査型電子顕微鏡を用いて、測定試料からの発光を分光器(CLスペクトル)およびデジタルカメラ(CL像)によって測定した。Alキルド鋼中のAl2O3-CaO介在物、希土類金属(La, Ce, Nd)を脱酸・脱硫剤に用いた鋼中の介在物、窒化物介在物(BN, AlN)をCL像の発光色から識別することができた。Al2O3およびSiO2スケールの同定と形状観察をCL像から、膜厚測定をCLスペクトルから行うことができた。
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