研究課題
1. SST (立体構造特異的ターゲティング)法の受容体への応用成功を受け、さらに、可溶性タンパク質への応用を検討した。その目的のため、可溶性タンパク質に膜結合領域を導入した組換えプラスミドベクターを構築し、CHO-K1細胞へのトランスフェクションを試みた。その結果、目的の可溶性タンパク質を膜上に発現する組換えCHO 細胞の取得を確認した。2. 単一B細胞から,直接モノクローナル抗体(mAb)を取得する新規法であるEcobody法を用いて,EGFRなどの立体構造認識ウサギmAbの取得を行った。得られたmAbはEGFRに結合し、A431細胞を免疫染色で強く染めることがわかったが、アゴニストおよびアンタゴニスト活性は有していないことがわかった。またEcobody法技術向上をめざし,Swine Influenza Virus をモデルとして,より効率的にウサギmAbを取得できる条件を探索し、取得したmAbを用いてサンドイッチELISAの測定系を構築した。3. 誘電泳動を利用してマイクロウェルアレイ内に免疫化マウスB細胞とミエローマ細胞のペアを数分と高速で形成できた。パルス法を用いることによりこの細胞ペアの電気細胞融合を行った。マイクロウェルアレイ内に免疫化マウスの脾臓から取得したB細胞アレイを作製し,産生される抗体を細胞表層に濃縮・捕捉することにより標的抗体を産生する細胞の識別を行った。さらに,その標的抗体産生細胞をウェルから選択的に回収できた。4. 今年度も引き続き、マイクロビーズ担持人工脂質膜へ組換え膜タンパク質GPCR(ヒトアドレナリンβ2受容体、ヒトコルチコトロピン受容体)を提示するためのバキュロウイルス出芽粒子膜融合方法の検討を進めた。異なるGPCRに試験を広げ、適切な抗体との組合せのときのみ特異的検出が起こることを観察し精度を高めた。本手法による担持膜の流動性に対する影響を調べウイルス融合が担持膜の流動性を高めていることが分かった。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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