短距離でのデトネーション発生と燃焼器出口の拡大との両立を図り、円筒管からコーン状流路拡大部にデトネーションが伝播する際に流路拡大部をデトネーションが通過できる条件を実験により明らかにした。また、その成果を使ってデトネーション溶射装置の出口直径を従来の10 mmから20, 30 mmに拡げ、装置を改良した。改良された装置は、従来通りの高周波数(100-150 Hz)で安定に動作した。そして実際に溶射実験を行い、それまでは溶射が困難であった高融点セラミックスの溶射ができるようになった。また、既に溶射可能であった物質に関しては、溶射ガン出口と基材との距離を出口径に概ね比例して離せるようになった。
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