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2019 年度 研究成果報告書

強い実在気体効果を伴う火星探査大気突入システムの極超音速空力性能の高精度予測技術

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03486
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 航空宇宙工学
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

藤田 和央  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (90281584)

研究分担者 野村 哲史  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 航空技術部門, 研究開発員 (80709361)
鈴木 俊之  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 主任研究開発員 (20392839)
小澤 宇志  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 研究開発員 (70567544)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード極超音速空力特性 / 実在気体効果 / 非平衡気体力学 / 軽ガス銃 / 火星探査
研究成果の概要

軽ガス銃のガスドライバの改修により,火星大気突入カプセルを模擬した直径 15.7 mmのプロジェクタイルの射出速度を火星大気突入機相当(4.2 km/s)まで向上させ, さらに運用条件を調整することにより,世界で初めて火星大気突入等価環境を軽ガス銃試験部に再現することに成功した.この試験環境を利用して, カプセル模型を全長2.7 mの試験部に自由飛行させ,その運動を4つの窓から観測し,その運動を特定し,観測された運動を生じるための実在気体空力係数を逆問題として算出することによって,火星大気突入等価環境においてカプセルの実在気体空力係数を直接計測する技術の開発に世界で初めて成功した.

自由記述の分野

極超音速気体力学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来は実在気体空力係数の不確かさのために,火星大気突入機の設計は冗長設計を余儀なくされ,その結果として搭載貨物の質量に制約が生じていたが,本研究によって,火星大気突入機の空力設計の妥当性を飛行前に地上実験によって高い精度で検証する技術の獲得に見通しが得られた.これにより,高精度定点着陸を実現するために必須である火星着陸機の空力特性の高精度化と信頼性向上が実現し,大気突入技術における我が国の技術優位性が獲得され,その結果として火星着陸機の開発において先導的な役割を果たすことによって,国際探査の枠組みの中で我が国の確固たる地位を確立することができると期待される.

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公開日: 2021-02-19  

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