本研究で提案・開発した浮魚層型海洋エネルギー発電プラットフォーム(FFB)は,漁礁周辺を回遊する魚群の一例として利用可能であるまた,FFBは,このような海洋環境を維持・発展させつつ,新たな発電機能を付加価値として創出する.そのため,電源確保の厳しい沿岸・外洋域において,集魚灯,航路灯,海洋環境および防災情報などの無線センサー機器への電力供給が可能となり,漁業資源・漁業者との共生・独立電源型の海洋エネルギーハーベスティング技術になり得ると考えられる.また,得られた知見・技術は,係留型浮体構造物の設計指針にも応用できるものである.
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