研究課題/領域番号 |
17H03590
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
近藤 英作 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30252951)
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研究分担者 |
小根山 千歳 愛知県がんセンター(研究所), 感染腫瘍学部, 部長 (90373208)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ペプチド / グリオーマ / 低侵襲性 / 治療 / 診断 |
研究成果の概要 |
難治悪性腫瘍であるグリオブラストーマ細胞に高度にシフトした吸収性を発揮し、同時に正常細胞系や他系統の癌腫への吸収は最小限に抑制されたグリオーマ・ホーミングペプチドの開発に成功した。課題点の技術的検討により、同ホーミングペプチドは血漿分解耐性、親水性を持つ改良フォームとして仕上げることができた。また、ペプチドを基盤とする治療学的ツールの検討のため、同ホーミングペプチド配列とがん抑制遺伝子p14機能回復型機能性アミノ酸配列を融合した生体低侵襲性の抗グリオブラストーマ増殖抑制ペプチドのプロトタイプの創成に成功した。
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自由記述の分野 |
腫瘍病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高悪性度脳腫瘍グリオブラストーマは、現行医療においてなお難治悪性腫瘍として危急の解決を求められている疾患の一つであり、特に同腫瘍の急速な脳内進展という性質や進行段階にある同腫瘍に対する医療的制御技術は未だ十分とは言えない状況である。本研究を通じてわれわれは生体内で増殖・進展する高悪性度グリオーマ細胞特異的・選択的に吸収・集積を起こし、抗腫瘍効果を発揮できるポテンシャルを有するペプチド性抗腫瘍剤のプロトタイプの開発に成功した。この知見は発展的に、難治悪性脳腫瘍の新規かつ生体低尾侵襲性治療技術の基盤構築に資するものと考えられる。
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