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2020 年度 実績報告書

ATLL及びB細胞性リンパ腫発症リスク評価・判定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H03594
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

斎藤 益満  国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (20571045)

研究分担者 長谷川 寛雄  長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (00398166)
緒方 正男  大分大学, 医学部, 講師 (10332892)
谷生 道一  国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (10416662)
今泉 芳孝  長崎大学, 病院(医学系), 講師 (40404305)
日吉 真照  国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (40448519)
伊波 英克  大分大学, 医学部, 准教授 (50242631)
百瀬 暖佳  国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (70415488)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード腫瘍診断学
研究実績の概要

本研究計画ではHTLV挿入部位同定法(RAIS)を開発し、キャリア約50検体、ATL約300検体におけるHTLV-1クロナリティについて解析を行なった。またHTLV-1クロナリティを数値化し、明らかにATLのクロナリティ値がキャリアより高いことを明らかにした(Saito M, et al, International Journal of Hematology, 2020)。さらに我々はRAISを改良し、高感度、低コスト及び短時間でHTLV-1クロナリティを同定可能はRAISINGを開発した。また新規にクロナリティ数値化ソフト(CLOVA)を開発した。これらの開発により、さらにキャリア約200検体、HAM約200検体におけるクロナリティ解析を実施し、ATL発症ハイリスク患者を同定することに成功した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

1)HTLV挿入部位同定法(RAIS)を改良し、さらに短時間、高感度かつ低コストでHTLV-1クロナリティ解析が可能な技術RAISINGを開発したことによって、当初の計画以上の検体について解析することに成功した。
2)ATL約300検体におけるHTLV-1変異解析を行なった結果、ATL特異的変異の存在を明らかにした。
3)2)で見出したATL特異的変異によるTaxとHBZの発現への影響について解析を行なった結果、いくつかの変異がTaxとHBZの発現向上に関与していることを明らかにした。

今後の研究の推進方策

1)RAISINGを用いたHTLV-1クロナリティ解析について、ルーチン検査としての実用化を目指す。
2)ATL特異的変異からATL発症原因を解明する。
3)HTLV-1挿入部位解析データとHTLV-1変異解析データを基にATLモデルマウスを作製した。現在、このマウスがATLを発症するか検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A high-throughput detection method for the clonality of Human T-cell leukemia virus type-1-infected cells in vivo2020

    • 著者名/発表者名
      Saito Masumichi、Hasegawa Hiroo、Yamauchi Shunsuke, et al
    • 雑誌名

      International Journal of Hematology

      巻: 112 ページ: 300~306

    • DOI

      10.1007/s12185-020-02935-5

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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