我々は組織型の多様性と希少性のため研究開発の進んでいない骨軟部腫瘍について、骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムを立ち上げゲノム解析を推進している。本研究では骨軟部腫瘍のゲノム解析の結果、反復して認められた遺伝子異常について機能解析を行い、治療標的となり得る遺伝子異常の同定を進めて薬剤候補の選定を行った。 これまでの解析に基づき、脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、軟骨肉腫などの組織型について対象とする遺伝子異常を選定した。この遺伝子異常について、これまでのゲノム解析のデータやin vitro, in vivoの実験系を組み合わせて、その機能解析を進めるとともに、治療候補となる薬剤の選定を行った。
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