研究課題/領域番号 |
17H03602
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
永瀬 浩喜 千葉県がんセンター(研究所), がん遺伝創薬研究室, 研究所長 (90322073)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 分子標的治療 / ゲノムDNA / 個別化治療 / 早期がん血液診断 / DNA副溝結合化合物 / アルキル化剤 |
研究成果の概要 |
本課題では、ゲノムDNA に配列特異的に薬剤を送達させる独自合成技術を用いて、がんの原因遺伝子の変異やがんを取り巻く細胞の遺伝子そしてミトコンドリアなどのDNAを標的にしたがんの治療薬候補を複数合成しました。これらの薬剤候補で抗腫瘍効果を確認し論文発表、さらに、副作用を予測する技術開発に成功し、予測された副作用が実際に実験動物で起こることを確認し論文発表しました。また、DNA結合化合物を利用して血液中のDNAからがん特異的遺伝子変異を同定する方法を開発し、早期大腸がんも診断できることを確認し、論文発表しました。
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自由記述の分野 |
腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今までの低分子薬剤は蛋白質やRNAを標的にするものが主で、直接細胞のゲノムDNAを配列特異的に標的にする化合物をデザイン・合成する技術はあまり注目されていませんでした。本課題では新たなゲノムDNAを標的にする手法で副作用を予測した上で抗癌治療薬を開発できる可能性を示すことが出来、加えて同技術の応用でがんの早期診断が可能になる技術も開発でき学術的な意義及び社会的意義は大きかったと考えます。さらに本技術はコロナウィルス感染治療にも応用できる可能性があり、感染症専門家との共同研究にも着手できました。
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