研究課題
1.培養細胞の整備と活用について、多様な組織への分化能力を有するInduced Pruripotency Stem Cell(iPS細胞)化を試みた。イヌワシ18個体に由来する培養細胞株を作成した。無限分裂細胞を作製するために、変異型CDK4、サイクリンD、TERT、CDK1、サイクリンB、サイクリンE、CDK2の発現ベクターを作成した。また、アマミノクロウサギの初代培養細胞、無限分裂細胞の作成に成功し、英文原著論文を発表した。2.ゲノムリシーケンスシーケンスデータにもとづく解析を引き続き行い、日本、スコットランド、北米の亜種の遺伝的距離がほぼ同程度であることを見いだした。さらに有効集団サイズの増減を推定し、最終氷期の初め頃に大陸とつながったために最大値となり、その後減少していることを見いだした。新たに23個体のイヌワシよりDNAを精製し、詳細なゲノム解析のための準備を進めた。日本DNAデータバンク(DDBJ)にイヌワシのドラフトゲノム配列を登録した。3.生態・獣医学的調査について、フンやペレットの試料の採取を継続した。日本の動物園や環境省の関係者と共にスコットランドの生息地を訪問し、エディンバラ大学において国際セミナーを開催して、個体数や繁殖の管理や野生再導入についての情報を収集した。4.機能遺伝子の検出について、全長配列(2,115bp)を決定したイヌワシのMx遺伝子について、三次元構造予測を行った。その結果、ヒトのMxBタンパク質と高い相同性を示すことが判明した。また、イヌワシの培養細胞(繊維芽細胞)を利用して、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1、H5N8およびH5N6亜型)の感染実験を実施した。その結果、感染後に細胞の形態変化や死滅が確認された。今後、感染後の遺伝子の発現パターンの解析を行うため、リアルタイムPCRによるMx遺伝子発現量の解析系を立ち上げた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 6件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (39件) (うち国際学会 14件、 招待講演 8件) 図書 (1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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