研究課題
申請者らはこれまでに、RNA結合タンパク質QKI-7がポリAポリメラーゼPAPD4をリクルートすることにより、p27kip1やhnRNPA1などのQKI-7標的mRNAのポリA鎖伸長を引き起こし、翻訳を促進することを明らかにした。また、他のRNA結合タンパク質CPEBについても、PAPD4が標的mRNAのポリA鎖伸長にはたらくことが報告されており、本年度においてはPAPD4と相互作用するRNA結合タンパク質を免疫沈降ー質量分析により網羅的に同定した。その結果、PAPD4の相互作用因子として19種類のRNA結合タンパク質、18種類のhnRNPタンパク質、14種類のRNAヘリカーゼを新たに同定した。また、PAPD7については8種類、PAPD6については20種類、PAPD2については8種類、PAPD3については8種類のRNA結合タンパク質を同定した。これらの因子について申請者らが開発したポリA鎖伸長反応と分解反応の評価系を用いて解析した結果、LARPがポリA鎖伸長を引き起こすことを見出した。一方、mRNAを安定化することが報告されているRNA結合タンパク質についても、独自の評価系を用いて解析し、そのなかでMSIに伸長活性を見出した。
2: おおむね順調に進展している
研究実績の概要欄に記載のとおり、本年度計画した研究については概ね研究を実施し期待踊りの成果をあげることができた。
研究は計画通りに進展しており、来年度も当初研究計画に準じて進めていく。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件)
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