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2019 年度 実績報告書

低分子量GTPase Rabとその新規GDP/GTP交換因子ファミリーの機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H03669
研究機関群馬大学

研究代表者

佐藤 健  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (30311343)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード低分子量GTPase / Rab / エンドソーム
研究実績の概要

SH3BP5、SH3BP5L がGEF活性を示すRab11Cは様々なガン細胞において高発現しており、α5β1インテグリンを細胞膜へとリサイクリングさせることによって、細胞の移動および浸潤を促進し、ガン細胞の転移に関与することが示唆されている。そこでまず、肺上皮腺ガン細胞においてSH3BP5、SH3BP5Lをそれぞれ、または両者を発現抑制したところ、細胞の移動能が顕著に阻害された。また、HEK293T細胞においてSH3BP5とSH3BP5Lの欠損細胞と二重欠損細胞を作製し、細胞移動能を解析したところ、SH3BP5、SH3BP5Lの一方でも欠損すると細胞移動が抑制され、二重欠損細胞ではより強く抑制されることが判明した。これらのことからSH3BP5とSH3BP5Lは細胞移動を正に制御していることが示唆された。そこで、Rab11により細胞表面へとリサイクリングされ細胞移動に関わるインテグリンに着目してさらなる解析を行った。まず、ビオチン化法により細胞表面に存在するインテグリンの存在量を確認した。その結果、SH3BP5、SH3BP5Lの欠損により細胞表面のインテグリンα5量が増加することが明らかとなった。また、細胞辺縁部の細胞外マトリックスへの接着部分におけるインテグリンα5は、これらを欠損することによってその凝集性に違いが認められた。以上の結果から、SH3BP5とSH3BP5LはRab11の活性化を介して細胞膜上のインテグリン量を調節することにより、細胞移動を正に制御していることが明らかとなった。現在、SH3BP5についてはコンディショナル欠損マウス、SH3BP5Lについては単純欠損マウスを作製し、表現型について解析を進めている。また、両遺伝子の二重欠損マウスの作製やコンディショナル二重欠損マウスの作製を進行させている。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Synthesis and maintenance of lipid droplets are essential for mouse preimplantation embryonic development2019

    • 著者名/発表者名
      Aizawa Ryutaro、Ibayashi Megumi、Tatsumi Takayuki、Yamamoto Atsushi、Kokubo Toshiaki、Miyasaka Naoyuki、Sato Ken、Ikeda Shuntaro、Minami Naojiro、Tsukamoto Satoshi
    • 雑誌名

      Development

      巻: 146 ページ: dev181925

    • DOI

      10.1242/dev.181925

    • 査読あり
  • [学会発表] リポタンパク質の分泌を制御する SFT-4/Surf4 ファミリータンパク質の発見とその機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      三枝慶子,佐藤美由紀,諸岡信克,原太一,佐藤健
    • 学会等名
      第92回日本内分泌学会学術総会
  • [学会発表] 初期発生における細胞内オルガネラリモデリング機構2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤健
    • 学会等名
      第66回日本実験動物学会総会
    • 招待講演
  • [学会発表] 低分子量GTPase Rab35の生理機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      前島郁子,古泉博之,阿久澤共子,平井里香,小林久江,磯部いの八,榎本和生,原太一,佐藤健
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会
  • [学会発表] 低分子量GTPase Rab11特異的な新規GEFであるSH3BP5/SH3BP5Lの哺乳類細胞における生理機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      諸岡信克、佐藤美由紀、佐藤健
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会年会

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公開日: 2024-12-25  

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