• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

オートファジーによるミトコンドリア選択・分解機構

研究課題

研究課題/領域番号 17H03671
研究機関新潟大学

研究代表者

神吉 智丈  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50398088)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードミトコンドリア / オートファジー
研究実績の概要

マイトファジーはオートファジーによる選択的なミトコンドリア分解機構である。本研究では、出芽酵母や哺乳類細胞を用いてマイトファジーの分子機構や生理的意義を解明する事を目的としている。2019年度の研究では、主に出芽酵母を用いた研究を推進した。これまでの研究から、PP2A-like protein phosphatase Ppg1がミトコンドリア外膜タンパク質Atg32を脱リン酸化することによりマイトファジーを抑制していることを見いだしている。しかしながら、Ppg1やFar複合体がどのようにしてAtg32を脱リン酸化しているのかについては不明な点が多かった。本研究では、Ppg1のホスファターゼ活性依存的にFar複合体が完成すること、Far複合体はリン酸化されたAtg32と効率的に結合し、Far複合体と結合しているPpg1がAtg32を脱リン酸化すること、さらにマイトファイー誘導条件下ではAtg32のリン酸化状態に関わらず、Far複合体がAtg32と結合出来なくなることを見いだした。また、Far9とFar10は膜ドメインを持ち、ミトコンドリアと小胞体の両方に局在すること、さらに主にFar9の局在がFar複合体の局在を決定していることを見いだした。ミトコンドリアに局在するFar複合体はマイトファジー抑制に働くが、小胞体に局在するFar複合体はTOR2シグナルに関わる経路に関与していることも見いだした。
さらに、前年度に推進したGemcitabineで誘導されるマイトファジーの分子機構に関する研究や、ptineurin変異と緑内障との関係については、学術論文として報告した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] Seoul National University(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      Seoul National University
  • [雑誌論文] Gemcitabine induces Parkin-independent mitophagy through mitochondrial-resident E3 ligase MUL1-mediated stabilization of PINK12020

    • 著者名/発表者名
      Igarashi Ryoko、Yamashita Shun-ichi、Yamashita Tomohiro、Inoue Keiichi、Fukuda Tomoyuki、Fukuchi Takeo、Kanki Tomotake
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-020-58315-w

    • 査読あり
  • [雑誌論文] FKBP8 LIRL‐dependent mitochondrial fragmentation facilitates mitophagy under stress conditions2020

    • 著者名/発表者名
      Yoo Seung‐Min、Yamashita Shun‐ichi、Kim Hyunjoo、Na DoHyeong、Lee Haneul、Kim Seo Jin、Cho Dong‐Hyung、Kanki Tomotake、Jung Yong‐Keun
    • 雑誌名

      The FASEB Journal

      巻: 34 ページ: 2944~2957

    • DOI

      10.1096/fj.201901735R

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Regulatory Mechanisms of Mitochondrial Autophagy: Lessons From Yeast2019

    • 著者名/発表者名
      Furukawa Kentaro、Innokentev Aleksei、Kanki Tomotake
    • 雑誌名

      Frontiers in Plant Science

      巻: 10 ページ: -

    • DOI

      10.3389/fpls.2019.01479

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Glaucoma-Associated Mutations in the Optineurin Gene Have Limited Impact on Parkin-Dependent Mitophagy2019

    • 著者名/発表者名
      Chernyshova Kseniia、Inoue Keiichi、Yamashita Shun-Ichi、Fukuchi Takeo、Kanki Tomotake
    • 雑誌名

      Investigative Opthalmology & Visual Science

      巻: 60 ページ: 3625~3625

    • DOI

      10.1167/iovs.19-27184

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 脂肪組織におけるミトコンドリアオートファジーの生理的意義2019

    • 著者名/発表者名
      神吉智丈
    • 学会等名
      第66回日本実験動物学会総会
    • 招待講演
  • [備考] 機能制御学分野

    • URL

      https://www.med.niigata-u.ac.jp/mit/

URL: 

公開日: 2022-03-04  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi