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2020 年度 研究成果報告書

精子と卵の細胞間相互認識:アロとゼノの分子識別機構に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03672
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 細胞生物学
研究機関金城学院大学 (2019-2020)
名古屋大学 (2017-2018)

研究代表者

澤田 均  金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (60158946)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード受精 / 自家不和合性 / 細胞間相互作用 / ホヤ / 精子 / 卵
研究成果の概要

ホヤ類は雌雄同体であるが、カタユウレイボヤやマボヤでは、同種異個体認識(アロ認識)が行われ、自家受精はおこらない。カタユウレイボヤでは、精子のs-Themisと卵黄膜のv-Themisがアロ認識で中心的役割を果たすことは報告しているが、今回、s/v-Themis-A, -B, -B2の3遺伝子ペアが機能することを明らかにした。また、精子が自己卵の卵黄膜に結合するとCa濃度が上昇するが、低Ca海水を用いてCa上昇を抑制すると自家不和合性が解除されることも見出した。一方、マボヤでは低Ca海水では自家不和合性は解除されないことから、種によって機構が異なることも示唆された。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ホヤの自家不稔性機構は動植物共通の生殖原理に基づくと考えられる。また、カタユウレイボヤで発見された精子s-Themisは、哺乳類精子のPKDREJと相同な分子で、多型がみられる。従って、配偶子間相互作用において同系統個体と認識されて受精が阻害され不妊になる可能性も考えられる。ホヤの受精研究から、ヒトの不妊診断・治療の研究に発展する可能性も考えられ、社会的にも臨床医学的にも意義深い研究である。

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公開日: 2022-01-27  

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