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2020 年度 実績報告書

細胞集団形成と集団間相互作用による形づくり

研究課題

研究課題/領域番号 17H03683
研究機関大阪大学

研究代表者

渡邉 正勝  大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (90323807)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード細胞間相互作用 / ギャップ結合 / ゼブラフィッシュ / 体表模様
研究実績の概要

ゼブラフィッシュの体表模様をモデルケースとして、細胞自律的パターン形成メカニズムの解明を目指している。このパターン形成にはギャップ結合の構成要素となるする二種類のコネキシンが重要な役割を担っている。
本年度はギャップ結合を介した細胞間相互作用に重要な役割を担うCx39.4の機能について、変異導入による電気的特性変化と黒色素細胞によるパターン変化について解析を行った。コネキシンのN末ドメインは細胞内で電位センサー及びチャネルのゲーティングの役割を担っている。Cx39.4の持つ、2アミノ酸長くプラスのチャージを持つN末ドメインに変異を導入し、ゲーティング特性に変化を与えることを試みた。電気生理解析では変異体にはギャップ結合の電気特性に変化は見られていない。しかしヘミチャネル活性を解析したところ、野生型Cx39.4では電位・時間依存的なチャネルの開閉がみられるのに対し、体表模様に変化を及ぼす変異体ではヘミチャネル活性の増大が検出された。このCx39.4変異体をゼブラフィッシュCx39.4変異体に導入しレスキュー実験を行った。その結果、Cx39.4にみられる迷宮/波模様に変化がみられた。さらに、Cx39.4変異体を導入した黒色素細胞について細胞を単離し培養条件下で細胞動態の観察を行ったところ、黒色素細胞の運動能・寿命の低下に加え、黄色素細胞との反応の低下がみられ、これらが体表模様形成に影響を与えていることが示唆された。一方で、この変異体を導入したゼブラフィッシュにおいては遺伝子操作を行っていない黄色素細胞による縞幅の増大も見られているが、この原因に関しては明らかとなっておらず今後の課題となっている。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Structures of human pannexin-1 in nanodiscs reveal gating mediated by dynamic movement of the N terminus and phospholipids2022

    • 著者名/発表者名
      Kuzuya Maki、Hirano Hidemi、Hayashida Kenichi、Watanabe Masakatsu、Kobayashi Kazumi、Terada Tohru、Mahmood Md. Iqbal、Tama Florence、Tani Kazutoshi、Fujiyoshi Yoshinori、Oshima Atsunori
    • 雑誌名

      Science Signaling

      巻: 15 ページ: abn2081

    • DOI

      10.1126/scisignal.abg6941

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Studies of Turing pattern formation in zebrafish skin2021

    • 著者名/発表者名
      Kondo Shigeru、Watanabe Masakatsu、Miyazawa Seita
    • 雑誌名

      Philosophical Transactions of the Royal Society A: Mathematical, Physical and Engineering Sciences

      巻: 379 ページ: 20200274

    • DOI

      10.1098/rsta.2020.0274

    • 査読あり
  • [図書] Theoretical Studies of Pigment Pattern Formation/Pigments, Pigment Cells and Pigment Patterns2021

    • 著者名/発表者名
      Seita Miyazawa, Masakatsu Watanabe, Shigeru Kondo
    • 総ページ数
      472
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-981-16-1490-3

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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