一部の藻類と陸上植物で進化したPHS1(Propyzamide-Hypersensitive 1)はチューブリンのリン酸化活性をもつキナーゼ領域とその活性を抑制するMAPキナーゼフォスファターゼ様領域を併せ持つハイブリッド酵素であり、浸透圧変化に応答して素早く活性化される。本研究では、主にin vitroでのPHS1活性化制御再構築実験によりPHS1の自己活性化機構に関与する可能性のあるアミノ酸残基の重要性を検証した。また、ゼニゴケの3つのMAPキナーゼ遺伝子の欠損変異株を用いることにより、PHS1のストレス応答性活性化にはMAPキナーゼは必要ないことを明らかにした。
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