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2019 年度 研究成果報告書

昆虫の概日時計―神経分泌細胞連関を中心とした光周性機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03708
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 動物生理・行動
研究機関大阪大学

研究代表者

志賀 向子  大阪大学, 理学研究科, 教授 (90254383)

研究分担者 小滝 豊美  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主席研究員 (20391550)
後藤 慎介  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70347483)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード光周性 / 神経ペプチド / myoinhibitory peptide / チャバネアオカメムシ / ルリキンバエ / 脳間部 / cycle
研究成果の概要

チャバネアオカメムシとルリキンバエを用いて脳内の概日時計と脳神経分泌細胞に注目し、これらの光周性における役割を調べた。チャバネアオカメムシでは、アラタ体のJH合成を抑制するPlast-MIPや時計タンパク質CYCLEの発現を抑制した結果、これらの遺伝子発現が生殖休眠を調節する光周性に関わることがわかった。また、Plast-MIP陽性細胞が存在する脳間部の大型細胞の自発発火活動が短日で高まることから、短日条件では脳間部の大型細胞がPlast-MIPの分泌を介して卵巣発達を抑制していることが示唆された。

自由記述の分野

神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、昆虫の季節適応機構として重要な光周性の神経機構を探るものである。これまでに、農業害虫としても重要なチャバネアオカメムシの幼若ホルモン合成を抑制する神経ペプチドを同定した。今回、秋の短日情報を受けることによりそのペプチドを分泌する神経分泌細胞の候補を示すことができた。また、昆虫の行動リズムを制御する概日時計を構成する遺伝子が光周性にも関わることを示した。これらの成果は、昆虫光周性の神経機構の解明という基礎生物学的知見を深めるとともに、今後、農業害虫の管理方法といった側面にも貢献し得る。

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公開日: 2021-02-19  

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