研究課題/領域番号 |
17H03782
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神谷 岳洋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40579439)
|
研究分担者 |
山上 睦 公益財団法人環境科学技術研究所, 環境影響研究部, 副主任研究員 (60715499)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | アポプラスト / カスパリー線 / スベリン |
研究成果の概要 |
アポプラスト障壁は植物の内と外を分ける構造である。 根の内皮細胞や外皮細胞の細胞壁にリグニン(カスパリー線)やスベリンが蓄積することにより、障壁としての機能を発揮する。しかし、その形成機構や生理的役割に関しては未解明の点が多い。本研究では、シロイヌナズナを用いて、カスパリー線形成の転写因子であるMYB36により直接転写制御される遺伝子の解析を行い、カスパリー線形成に重要なタンパク質であるCASP1の細胞内局在に重要な機能を果たす遺伝子を同定した。また、カスパリー線の形成が低栄養(カリウム)によって制御されていること、また、その制御はMYB36が介して行われることをを見出した。
|
自由記述の分野 |
植物栄養学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アポプラスト障壁は植物の内と外を分ける重要な構造であり、植物がさまざまな物質が含まれる土壌から、植物が必要なもののみを吸収するのに必要である。本研究では、これまでに同定したカスパリー線形成に重要な遺伝子(MYB36)を手がかりに、その形成機構の分子メカニズムの詳細を明らかにしたものである。加えて、栄養条件によってカスパリー線の形成が柔軟に変化することを示し、植物の環境適応応答について新しい知見を得ることができた。
|