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2019 年度 研究成果報告書

湿地土壌からの樹木を介したメタン放出:中高緯度3地域での変動要因と放出機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03834
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 森林科学
研究機関東京農業大学

研究代表者

寺澤 和彦  東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (30414262)

研究分担者 常田 岳志  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 主任研究員 (20585856)
渡邊 陽子  北海道大学, 農学研究院, 研究員 (30532452)
阪田 匡司  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (50353701)
森下 智陽  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90391185)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード温室効果ガス / メタン / 湿地 / 樹木 / ハンノキ / ヤチダモ / 針葉樹 / 幹
研究成果の概要

湿地における樹木を介したメタン放出に関して、中緯度地域(北海道・東北)の湿地林での調査を行い、樹木の幹からのメタン放出量の変動に関わる環境要因や樹種による違いを明らかにするとともに、放出量推定モデルの作成と検証を行った。メタンの炭素安定同位体比の分析を行い、放出量等との関係を明らかにした。高緯度地域(アラスカ、エストニア)での調査から、針葉樹の幹から微量のメタン放出が認められるが、湿地全体からのメタン放出における樹木の寄与は小さいことを示した。樹体内でのメタン輸送の様式、経路、速度等について実験から新知見を得た。樹木の幹や根の樹皮のガス輸送に関わる木材組織の解剖学的特徴を明らかにした。

自由記述の分野

森林圏科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

湿地の樹木からのメタン放出を地球全体のメタン収支の中に位置づけて正当に評価するには、樹木からのメタン放出量の時空的な変動要因と放出メカニズムを明らかにし、それらの要素を組み込んだモデルを作成して、生態系から地域、さらに地球全体へスケールアップして放出量を推定する必要がある。
本研究では、中緯度地域での樹幹メタン放出量の解析を行って変動要因を明らかにするとともに、実験を通じて放出メカニズムの一端を明らかにした。また、観測例の少ない高緯度地域の湿地での樹幹メタン放出の実態を示した。これらの研究成果は、湿地生態系における樹木を介したメタン放出機構の理解の進展とその全球的評価に寄与するものである。

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公開日: 2021-02-19  

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