研究課題/領域番号 |
17H03842
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松下 泰幸 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (60335015)
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研究分担者 |
福島 和彦 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (80222256)
青木 弾 名古屋大学, 生命農学研究科, 講師 (80595702)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | リグニン / イネ / ニンニク / 根 / 成長促進 |
研究実績の概要 |
昨年度まで、リグニン由来のイオンコンプレックス様の植物成長促進作用について、研究を行い、イネへの明らかな効果を示してきた。今年度は、イネ以外の植物であるニンニク(Allium sativum)での成長促進作用が見られるかを調査した。また、イネ(Oryza sativa L. var. Nippon bare (NB))のフルサイクル土壌培養実験により、様々な成長サイクルにおける形態学的差異とバイオマス収量への影響を明らかにした。その結果、以下のことが分かった。 1. ニンニク、Allium sativum)の水耕栽培実験を行った。7日、14日の2つの時間点をピックアップし、対照群とHSAL添加群との生育の差を確認した。その結果、イネと同様、HSALの根の促進作用が確認できた。なお、7日、14日を比較したところ、1週間目以降はHSALの生育に有意な差は見られなかったが、2週間目以降は徐々に差が出てきた。 2. 熟期のNBの比較観察では,ブランク群の方がHSAL群よりも開花率が高いことがわかった。この違いは,稲の成熟期にHSALが生育を加速させたことによるものと考えられる。分けつが進むことから、HSALが稲穂の生産を増加させる可能性があることを示した。イネの茎長において、HASLによる明らかな効果は見られなかった。 3. 共焦点レーザー走査型顕微鏡とクライオTOF-SIMSの観察結果より、HSALは根の細胞長に大きな影響を与えていないが、細胞の太さに顕著な影響を与えていることが示された。クライオTOF-SIMSのスペクトル解析により、いくつかのフラグメントイオンの強度において、HSALの影響が見られた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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