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2019 年度 実績報告書

養殖クロマグロに寄生する住血吸虫の感染予防に向けての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H03865
研究機関公益財団法人目黒寄生虫館

研究代表者

小川 和夫  公益財団法人目黒寄生虫館, その他部局等, 館長 (20092174)

研究分担者 脇 司  東邦大学, 理学部, 講師 (50775963)
白樫 正  近畿大学, 水産研究所, 准教授 (70565936)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード寄生虫 / クロマグロ / 養殖 / 中間宿主
研究実績の概要

前年に引き続き、クロマグロ養殖生簀網に付着したフタエラフサゴカイ(住血吸虫Cardicola orientalisの中間宿主)を7月から12月まで毎月採集し、中間宿主におけるC. orientalis寄生の季節変化を調べた(今回は養殖場の都合で調査地点は異なる)。その結果、寄生率は毎月10%前後(7.8%~13.1%)とほぼ一定していた。7月と8月には寄生していたゴカイには幼若なスポロシストが多かったことから、新たな寄生が夏に起こったと考えられた。また、前年では冬に寄生がほとんどみられなかったが、今回も冬期に寄生率に変化が見られなかったということは、冬にはフタエラフサゴカイへの新たな寄生は起こらないことを示唆している。
クロマグロ養殖場周辺で6メートルのロープを約1年間垂下してC. orientalisの中間宿主であるフタエラフサゴカイの付着状況を調べた。水深1メートルごとのロープ上の付着数を調べた結果、水深0~5メートルまではロープ3本の平均付着数は2.3~6.0個体であったのに対し、水深6メートルでは1.0個体で、水深5メートルまでに多い傾向がみられた。水深が深い部分には二枚貝等が多く、中間宿主ゴカイはホヤやコケムシ類が付着している水深部に多くみられた。また、得られたゴカイは最大で 4 cm 程度で成熟していた。このことから、フタエラフサゴカイは約1年で成体に発育することが示された。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] In vivo cultivation of tuna blood fluke Cardicola orientalis in terebellid intermediate hosts2020

    • 著者名/発表者名
      S. Shirakashi, T. Matsuda, N. Asai, T. Honryo and K. Ogawa
    • 雑誌名

      International Journal for Parasitology

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      doi.org/10.1016/j.ijpara.2020.04.006

    • 査読あり
  • [学会発表] Transplantation of fish blood fluke sporocysts to natural- and unnatural polychaete intermediate hosts2019

    • 著者名/発表者名
      S. Shirakashi, T. Matsuda, N. Asai and K. Ogawa
    • 学会等名
      Annual Meeting of Canadian Society of Zoologists
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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