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2020 年度 研究成果報告書

生殖系列キメラを用いた海産魚配偶子生産システム構築に向けた宿主開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03873
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水圏生命科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

後藤 理恵 (風藤理恵)  愛媛大学, 南予水産研究センター, 准教授 (70399997)

研究分担者 松原 孝博  愛媛大学, 南予水産研究センター, 教授 (60443389)
斎藤 大樹  愛媛大学, 南予水産研究センター, 准教授(特定教員) (90396309)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードスマ / ゲノム編集 / 次世代育種システム / 不妊化 / 借腹
研究成果の概要

海産魚配偶子生産システムは、従来の選抜育種の難しいマグロ類の育種を可能にする新たな養殖用種苗生産技術である。このシステムは魚類の借腹生産を軸としており、優良個体(ドナー)の生殖細胞を他個体(宿主)の生殖腺を借りてドナー由来の配偶子を得るものである。本研究は、南方系小型マグロ類のスマを用い、宿主の不妊化誘導技術の開発を行った。まず、不妊化系統作出に向けての基盤的研究として、体色関連遺伝子のゲノム編集を行い、スマのゲノム改変が可能であることを確かめた。次に、ゲノム非改変技術として、遺伝子の発現抑制や強制発現による不妊化または低妊化方法を確立した。

自由記述の分野

魚類生殖生理学、魚類発生工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

水産庁が掲げる「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに主要養殖魚の人工種苗比率100%など環境負荷に配慮した養殖業への転換を目指している。これら目標を達成するには、育種完全養殖は不可欠である。借腹生産が可能になると、選抜育種の困難な魚種やあらゆる形質を考慮した育種が可能になる。このことから、海産魚配偶子生産システムの必要性は今後ますます高まると考えられる。借腹
魚での効率的な配偶子生産の鍵となる宿主不妊化技術を本研究で確立できたことは、マグロ類育種にとって大きな前進である。また、育種技術の一つとしてゲノム編集に向けた基盤情報がスマで整備されたことは学術的意義が高いといえる。

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公開日: 2022-01-27  

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