研究課題/領域番号 |
17H03956
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
星野 辰彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (30386619)
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研究分担者 |
浦本 豪一郎 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 特任助教 (70612901)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 海底下堆積物 / 微生物 |
研究成果の概要 |
地球表面の7割を占める海底のさらにその下には海洋や土壌といった表層の生命圏とは異なる独自の生態系が存在し、莫大な数の微生物の存在が確認されている。本研究では、海底下という極低エネルギー環境において、どのようにその生態系が構築されたのかを、世界各地の海底下0-600mから得られた堆積物を解析することで明らかにした。海底下の微生物群集構造は、嫌気・富栄養環境と好気・貧栄養環境で大きく異なり、前者におけるアーキア/バクテリア比は後者より有意に高いことがわかった。また、全堆積物中のアーキア細胞の割合は37%程度であると推算され、海洋中の割合と同程度であることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
環境微生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統一された高精度なDNA分析により、全地球レベルで海底下堆積物中の微生物群集の比較解析を世界で初めて行なった。我々の研究成果は、海底下の生態系がどのように構築されてきたのか、どの程度多様なのかという基礎的ではあるがこれまでに分かっていなかった問題の答えを与えるものである。また、本研究成果は、地上のエネルギーに満ちた環境とは全く異なる海底下という極限環境でどのように生命が進化・適応してきたのか明らかにするための進化学的研究の礎となるものである。
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