WHOによると、精神神経疾患による損失年数(DALY)は非感染性疾患の1/4を占め、新規治療へのニーズが極めて高い疾患領域である。特に我が国を含む先進国においては、高齢化や高度なストレスを要因としてその患者数は増加しており、経済損失や治療コストも増加の一途を辿っている。しかし、精神神経疾患に関しては現状、病態の理解も不充分であり、その創薬の成功確度は他の疾患分野に比べて低く、停滞している。本研究の主要な部分は基礎研究であるが、既に製薬企業との共同研究を開始しており、応用研究も一部開始した。リーリンの研究では世界的でも最先端に位置し、新理論の確立も視野に入れる申請となっている。
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