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2020 年度 研究成果報告書

マイクログリアによる脳温感知メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03988
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 薬理系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

小山 隆太  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (90431890)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードマイクログリア / 熱性けいれん / シナプス / 貪食 / 神経活動 / てんかん原性 / ライブイメージング / 補体
研究成果の概要

脳に存在する興奮性神経細胞と抑制性神経細胞は、それぞれ適切な密度のシナプスを形成し、機能的な神経回路を構成する。シナプスの興奮と抑制の構造的かつ機能的なバランスは正常な脳機能発揮に重要であり、その崩壊は様々な脳疾患につながる。そして、シナプスは脳内免疫細胞であるマイクログリアの貪食によって刈り込まれ、その密度が制御されているが、マイクログリアによるシナプス貪食がシナプス興奮抑制バランスの調節に関与するかは明らかではない。本研究では、熱性けいれんモデルマウスを用いて、マイクログリアによる抑制性シナプス特異的な貪食が、シナプス興奮抑制バランスの崩壊に繋がることを明らかにした。

自由記述の分野

神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、シナプスの形成と維持のメカニズムに関して、活動の高いシナプスがシナプス競合を経て選別されることで神経回路に残存するといった一般的な概念とは異なり、活動の高いシナプスが除去されるという現象とそのメカニズムを明らかにした点で学術的な意義がある。また、マイクログリアによる抑制性シナプス特異的な貪食がてんかん原性の獲得におけるシナプス興奮抑制バランス崩壊の原因となることを示した。この結果は、これまでの神経細胞を標的としたてんかんの治療に、マイクログリアを標的とした治療という新たな視点を与える点で社会的な意義がある。

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公開日: 2022-01-27  

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