腫瘍細胞毒性作用を有することを見出したゲルセジン型ゲルセミウムアルカロイドについて全合成を検討し、14-hydroxygelsedilam、14-hydroxygelsenicine、gelsefuranidineを含む関連アルカロイド7種の不斉全合成を達成した。ゲルセミウム属植物の成分探索を行い、ゲルセジン型やサルパギン型などの新規インドールアルカロイド類を単離・構造決定した。 新規抗腫瘍性アルカロイドの発見を目指し、薬用資源植物の成分探索を行った。キョウチクトウ科コプシア属植物よりStrychnos型を含む種々の新規インドールアルカロイドを単離・構造決定した。また、特異な骨格を有する新規コプシアアルカロイドについて全合成を検討した。アカネ科Ophiorrhiza nutansより新規インドールアルカロイドを見出し、構造決定のための全合成を検討した。ミソハギ科Heimia salicifoliaより新規ビフェニルエーテルキノリジジンアルカロイド並びにビフェニルキノリジジンアルカロイドを単離・構造決定した。 取得した天然物、合成化合物についてヒト腫瘍細胞に対する毒性作用を評価中である。
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