研究課題/領域番号 |
17H04022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
浜田 俊幸 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (20360208)
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研究分担者 |
中村 孝博 明治大学, 農学部, 専任准教授 (00581985)
サザランド ケネス・リー 北海道大学, 医学研究院, 助教 (70643914)
尾崎 倫孝 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (80256510)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 生体リズム / 生体リズムの乱れ / 時計遺伝子 / freely moving / 発光計測 / ルシフェリン |
研究成果の概要 |
地球上の生物のほとんどは約24時間リズムで発現する時計遺伝子を持つ。脳内体内時計中枢により全身の各組織の時計遺伝子発現リズムは統一制御され行動リズムが発現する。この時計遺伝子発現リズムの乱れは糖尿病などのさまざまな疾患の危険因子として作用する。 今回、我々は時計遺伝子であるPer1遺伝子発現を計測し、生体リズムの乱れを検出するシステムを開発した。本システムをもちいて急激なPer1遺伝子発現が糖尿病の初期段階で惹起されることを発見した。最終的に体毛においても同様なPer1の変化を検出することにも成功した。本結果は急激なPer1遺伝子発現上昇が糖尿病の重篤化に重要な役割を示唆するものである。
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自由記述の分野 |
体内時計
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昼夜を問わない高度情報化社会では、食生活や睡眠サイクルの乱れを誘発し生体リズムの乱れを無意識のまま過すことが多い。生体リズムの乱れは睡眠障害、糖尿病、乳癌など様々な疾患を発症する。リズムの乱れは、長期間、体の各組織の活動リズムを各々計測することで可能となる。本研究では生体各組織の時計遺伝子発現リズムを長期間リアルタイムで解析するシステムを開発し、時計遺伝子発現の一過性の上昇が糖尿病の重篤化に重要な役割をもつことを示し、糖尿病の極めて初期段階をとらえることに成功した。疾患の初期段階をとらえることは、疾患発症の予防法確立に大きく貢献できるだけでなく疾患の重篤化も防ぐことができる。
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