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2020 年度 研究成果報告書

新たに発見したCRH放出経路の生理的意義の解明および既知HPA軸との関係について

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04025
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関浜松医科大学

研究代表者

福田 敦夫  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード摂食 / 室傍核 / AgRP / CRH / 弓状核 / 正中隆起 / GABA / NKCC1
研究成果の概要

新規CRH 放出経路の細胞サブタイプの同定と生理学的意義について、視床下部弓状核のAgRP 細胞と室傍核のCRH 細胞選択的な遺伝子改変マウスを用いて検討した。低栄養ストレス負荷による血中コルチコステロンの測定を行いAgRP 細胞の薬理遺伝学的刺激との違いを評価した。その結果AgRP 細胞全体の薬理遺伝学的刺激は室傍核のCRH 細胞を活性化するが、低栄養では室傍核のCRH 細胞の活性化を伴わないにもかかわらず、コルチコステロンが増加した。以上から、AgRP 細胞の一部集団が低栄養に反応し、それらは弓状核-正中隆起の新規HPA 軸の活動を介してCRH分泌を起こすことを明らかにした。

自由記述の分野

神経生理学、発達神経科学、ストレス、神経内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

GABAはCRH 細胞の反応を室傍核(細胞体)で抑制、正中隆起(軸索終末)で促進し、相反的にCRH 放出を制御すると考えられている (Kakizawa, Sci Adv 2016)。今回我々は弓状核のAgRP陽性GABA 細胞のうち一部の集団のみが低栄養に反応して正中隆起からのCRH放出を起こすことを突き止めた(低栄養による新規HPA 軸選択的活性化)。すなわち、肉体的・精神的ストレスでの既知HPA軸の活性化とは異なる経路を介して、低栄養状態に対してストレス応答することを見出したことは学術的・社会的に意義がある。

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公開日: 2022-01-27  

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