脳機能を制御する重要な神経伝達物質である脳内カテコラミンの時空間動態を明らかにするため、カテコラミンを可視化する蛍光プローブの開発を行った。蛍光プローブのリガンド分子認識のため、抗カテコラミン抗体を取得して一本鎖化して利用することとした。カテコラミン誘導体の分子設計・有機合成を行い、免疫用コンジュゲートの作製に供与した。これをマウスに免疫した後に多数のハイブリドーマを取得し、スクリーニングを行うことによりカテコラミンに結合する抗体を見出した。しかしながら、生理的なカテコラミン群に対する結合選択性の課題も明らかとなった。 本研究で得た知見は、今後の有望な蛍光プローブの開発に役立つと期待できる。
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