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2019 年度 研究成果報告書

トランスレータブル視覚弁別試験の基盤研究と創薬への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04031
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 清文  名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (30303639)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードタッチパネル式視覚弁別試験 / 統合失調症 / 動物モデル / DISC1 / Npas4 / MHC1
研究成果の概要

ヒトとげっ歯類で共通するトランスレータブル認知機能試験であるタッチパネルを用いた視覚弁別試験を創薬基盤として確立するために、統合失調症患者で同定された遺伝子変異を有するマウスの認知機能を視覚弁別試験で評価した。検討した統合失調症関連遺伝子変異モデルマウスは全て認知異常を示し、その責任領域として線条体と前頭葉皮質を同定した。また、報酬連合学習における線条体の役割を調べ、ドパミンD1受容体を発現する中型有棘神経細胞におけるMAPキナーゼの活性化が報酬連合学習に関連することを示した。さらに、患者型遺伝子変異を有するモデルマウスの解析から、創薬標的として複数の新規分子を同定した。

自由記述の分野

神経精神薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において視覚弁別機能に関連する神経回路の一端が解明できたことにより、高次脳機能の理解が大きく進んだと考えられる。さらに、統合失調症の情動認知機能障害に関わる分子としてDISC1, リーリンおよびARHGAP10を同定した。これらの研究成果は、これまで治療困難であった統合失調症の新規治療薬や予防薬の開発に繋がるものと期待できる。実際、患者型遺伝子変異を有する動物モデルの研究から、ドーパミンD2受容体などの従来の創薬標的とは異なる新しい創薬標的候補分子を同定した。
以上、本研究成果は脳科学研究の発展に寄与するだけでなく、精神疾患の病態解明や新規治療薬の開発への応用展開が可能である。

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公開日: 2021-02-19  

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