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2019 年度 研究成果報告書

YAP による臓器全体の物理特性制御の分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04043
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医化学一般
研究機関山口大学

研究代表者

清木 誠  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226619)

研究分担者 浅岡 洋一  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10436644)
北川 孝雄  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教(特命) (20614928)
古元 礼子  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70311818)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードYAP / メカノホメオスターシス / 臓器 / 力学制御 / 細胞外基質
研究成果の概要

3次元臓器形成のメカニズムの存在は想定されていなかった。私たちは、転写供役因子YAPの細胞力学制御により、重力に抗した3次元臓器が構築されることを初めて見出した。そのメカニズムとして、細胞と細胞外基質間の双方向性の力学制御により細胞の増殖分化が制御されるメカノホメオスターシスにYAPが必要であることを示した。本研究では、①YAPメカノホメオスターシスの分子ネットワークをBioID解析により明らかにした。②3次元臓器の形成には、臓器の細胞の中でも間葉幹細胞でYAPが必要であること、③①の解析により見出したCSPG4の過剰発現により、組織の繊維化と細胞増殖の異常を起こすことを明らかにした。

自由記述の分野

発生遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで細胞や組織レベルでの力学制御の解析は行われてきたが、臓器レベルでの力学制御については不明な点が多かった。特に、細胞と細胞外基質間の双方向性の力学制御を司る遺伝子は知られていなかった。本研究により明らかにしたYAPによるメカノホメオスターシス制御の分子機構の解明は、iPS/ES細胞から、より生体機能に近く、かつ治療に使える大きな3次元臓器を作るのに役立つ知見である。また、間葉系細胞でのYAPの働きの異常により、臓器が硬化する肝硬変などの繊維化疾患やがん発症につながる分子メカニズムの同定は、これらの難治性疾患の治療薬の開発に役立つと考えられる。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2024-01-30  

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